たあべのひとり言

うつ病の娘との10年間 悩み解決ブログ

愛犬がトイレを失敗する理由

ストレスが原因

トイレ場所にきちんと排泄できていた愛犬がトイレ失敗をすることが目立ってきたときは、ストレスが原因の場合も考えられます。

♦トイレの失敗がはじまった時期に今までと変わった出来事はありませんでしたか


引っ越しや家族構成が変わることで、パニックを起こしてしまう犬も少なくありません。生活環境の変化で落ち着かない状況になるとストレスを受けてしまい、飼い主さんがそばにいない状況に不安を感じて、トイレを失敗してしまうことがあります。若く健康で、トイレトレーニングも済んでいる犬が突然トイレを失敗するようになった際は、注意を引きつけるためにわざと粗相をしている可能性もあります。
また、生活環境の変化ではなく、留守番中に大きな音など、恐怖を感じる経験が原因になる場合もあります。その場合は飼主さんの姿が見えなくなった瞬間に粗相してしまうことが多いようです。

ストレスを感じているサインはありませんか

♦軽いストレス

・あくびをよくする、呼んでも無視をする
・耳を倒す、しっぽを下げる、全身をブルブルッとふる
・舌なめずりをする、後ろ足で体をかきかきする
・目をそらす、目を合わせないようにする
・食事を残す、おやつを要求する

♦やや強いストレス

・わざとトイレを失敗する
・うなる、激しく無駄吠えをする
・自分のおもちゃ以外のものを噛んで壊す
・歩けないフリや具合の悪いフリをする
・皮膚炎になるほど体を舐める
・震えている、呼吸が早い
・下痢・嘔吐

♦重度のストレス

・ストレスサインを繰り返す
・出血するほどしっぽを噛む
・体をなめ過ぎて皮膚に炎症がある
・脱毛が激しい、ハゲができた
・よだれを流し続ける
・いろいろな場所で粗相する
・食欲不振、血尿、下痢

★愛犬のストレスの原因

・散歩や遊びが足りていない
・長時間、留守番させることがある
・フードや水を忘れることがある
・避妊・去勢をしていない
・怒鳴る・叩くことがある
・家族が喧嘩をしていたり、体調を崩していたりする
・寝床が汚い・臭い室内がうるさい
・まぶしい部屋が暑い・寒い

生活環境の変化で犬と過ごす時間が激減してしまった時にストレスを受けやすくなります。軽いストレスや、やや強いストレスでしたら、ストレスになる原因を取り除くことで解消されます。しかし、重度のストレスになると、胆のう炎や免疫不全、ストレスが原因とされる病気や分離不安が疑われるため、動物病院を受診することをおすすめします。

★愛犬のストレス解消のためにやってあげたいこと

◎スキンシップを増やす
 犬は長時間の留守番はストレスになります。ブラッシングを行うなど、毎日少しでもスキンシップの時間をとりましょう

◎適度な運動量で
 運動のし過ぎや運動量の不足にならないように注意する。散歩に行けないときは室内で遊ぶ時間をつくりましょう

◎環境を整える
犬は人間の数百万倍もの五感を持っているので、少しの音や光がストレス源になっていないか気を配る(パソコンのブルーライト、芳香剤、家電の高音域の音など)室温にも気を配りましょう 

◎食事を見直す
食事の量が適量か。きちんと噛める硬さかどうか観察して調整する。水は常に新鮮なものを飲めるようにしておきましょう

犬は人の感情に敏感ですので、興奮や緊張や不満や孤独感を覚えます。普段から愛犬のストレス状態を注意深く観察しておきたいです。
また、性欲に起因するストレスは避妊や去勢をすることでなくなるようです。

★愛犬がストレスを感じる「やってはいけないこと」

●愛犬が留守番中に問題行動を起こしても決して怒らない
●愛犬を大きな声で怒鳴ったり、叩いたりしない
(叱る、叩くといった行為は犬の問題行動がさらにひどくなる原因になる)
●しつけやトレーニングを過剰にしない
●愛犬に恐怖を感じさせないこと
(家族のもめごとを見たり聞いたりすることで犬は恐怖を感じ、飼い主のイライラや不機嫌に委縮してしまう)
触り過ぎない
(触られ過ぎるとストレスを感じてしまうことも。適度な愛情表現で)

大きな原因でないストレスからの粗相は、一時的なものですので大きな反応をせずやり過ごしましょう。
また、構ってほしくてわざと粗相をすることもあります。排泄物は無言で淡々と片付け徹底的に無視をしましょう。
愛犬に厳しくし過ぎていないか、十分に構っているか、愛犬が休める時間は取れているかなど、飼い主さんが愛犬のことを考え、向きあう時間を作ることで解決する場合が多いのです。

子犬の時期に適切なコミュニケーションをとり、成犬になってもストレスに強い犬になるように育てましょう。

体の不調が原因

愛犬がトイレを失敗することが多くなった原因として、体の不調も考えられます。

足や腰に痛みがあり、トイレ場所まで間に合わないという場合や、病気による症状が原因となっている可能性も十分にあります。
膀胱炎や結石、ホルモンの異常などにより、排泄コントロールがきかなくなっていることもあります。

また、ストレスから胃炎や腸炎となり、下痢・嘔吐の症状が出ることがあります。ストレスが長期に渡ると胃潰瘍を起こし、吐血などを起こすこともあります。

ミニチュアダックスフンドコーギーフレンチブルドッグなど、胴長短足の犬種に多いのが、椎間板ヘルニアです。失禁や、足を引きずるなど歩き方が変わったと感じたら注意しましょう。また、小型犬 や幼犬に多い、分離不安症、膀胱炎、尿路結石症、異所性尿管、脊髄腫瘍なども疑われます。

分離不安症:常に飼い主の姿が見えないと不安で、片時も離れたくない症状
対処:留守番をさせる時に飼い主のにおいのついた衣類やタオルをそばに置く、テレビなどをつけておくなどが有効

トイレ場所に混乱している

愛犬がトイレを失敗することが多くなった原因として、トイレ場所に混乱していることも考えられます。

部屋の模様替えでトイレの設置場所が変わったり、トイレトレーやトイレシーツが変わったという小さな環境の変化でも混乱してしまうこともあります。

子犬であれば反抗期による行動の可能性もあります。また、未去勢、未避妊、発情中や複数の愛犬を飼っている場合は、マーキングをしやすい状況となり、本能的に粗相につながっている場合もあります。

我が家の愛犬の場合

我が家の愛犬(3歳のメスのミニチュアダックスフンド)が粗相する時を観察してみました。

・朝出掛ける直前にソファーやこたつの中で粗相する
・帰宅してまたすぐ出掛る準備中など、私の忙しい時間に粗相する
・目を離している隙に人のベットで粗相する
・愛犬を置いて一泊中、倒れて動けなくなり横たわったまま嘔吐と排泄をする
・散歩の途中、突然歩けなくなる

普段はトイレを失敗することがあまりなかったのですが、数か月ほど前から度々粗相します。
1.家族構成が変わった
2.留守番がぐっと増えた

留守番が増えたことで、かなりのストレスを感じているのかもしれません。
構ってもらいたいわざとな粗相なのでしょうか。
ですが、散歩中に突然歩けなくなり失禁したことは心配なので診察してもらいました。まずは椎間板ヘルニアが疑われましたが、少し違うようでもありました。

♦嘔吐については、胃腸が弱いからなのではと気づきました。
我が家の愛犬は歯の嚙み合わせが悪いのです。小食なのはよく噛めないからではないかと思い、ミキサーで細かくして流動食にしてみました。
そうすることで嘔吐は減ったように思います。

スキンシップを増やし、食事を変えたことで、粗相は少なくなりました。

愛犬がいつもと違うと感じたら、まず注意深く観察して、適切な対処を行うことが大切です。