双極性障害Ⅱ型~自己診断チェック
双極性障害Ⅱ型など精神疾患の初期症状は、怠けていると勘違いされがちです。
本人も家族も、病気だと認識するまでに時間がかかり、精神科に行くまでにさらに時間がかかります。
最初はうつ病と診断され、双極性障害Ⅱ型と診断されるまで数年かかる方も多いようです。
自己診断チェック
初期症状
① 突然学校や仕事に行けなくなる
② 眠ってばかりと眠れない
③ 目がうつろで感情がみえない
④ 家から出られない、誰にも会えない
⑤ 胸がざわざわして何も考えられない
⑥ 口数が減り、笑わなくなる
⑦ 好きだったことにも興味がなくなる
⑧ 友達への携帯の返信ができない
⑨ すべてが億劫になり体が重い
⑩ みるみる体重が増加する
⑪ イライラしたり神経過敏になる
⑫お風呂に入るのが億劫になる
突然の状況に本人も家族もとまどいます。原因探しに懸命になりますが、解決策が見えず苦しい時期だといえます。
危険な状態
精神的な病気だと思いたくない気持ちと、病気かもと思う気持ちが錯誤します。
精神の病と認識して、診療を受けるまでに相当の時間を要する方は多いようです。
以下に記することがあれば、心療内科等への受診をおすすめします。
・学校や仕事に行けないのが長期化する
・昼夜逆転生活が長期化している
・気分の移り変わりがかなり激しい
・死にたい、消えたいと言い出す
・携帯で自殺の方法を検索する
・怖い動画ばかり見る
不安定な状態での思考は危険な考えに向かう傾向にあります。
昼間は体調悪そうでも、夜になると笑ったり元気になるので、病気ではないかもと思ってしまい、なかなか受診するまでに時間がかかってしまいます。外出もままならない状況ですので、さらに受診が遅れてしまいます。
治したい意志
受診のきっかけは治したいという意志です。
このままではいけない、しっかり治したい、と考え始めた時にやっと病気と向き合えます。治療についても、薬についても、自分事として受け入れることができます。
・自分の状態と病名について意識する
・治る病気だと信じて向き合う
・長期化する可能性があることを認識する
・薬についての知識を得る
心療内科を受診するまでに4年、病気を受け入れるまでに3年、病気と向き合えて治療して1年半です。やっと安定した日常に近づいています。