たあべのひとり言

うつ病の娘との10年間 悩み解決ブログ

⑪双極性障害Ⅱ型~このままでいいわけがない!

もう電気治療しか

二度目の退院から数日後、入院前からお世話になっている診療所へ行きました。
二度と入院はしたくない、通院で治したい」と伝えると、電気治療ができる病院を紹介しますとのことでした。どの薬も効かず、入院も続かず、自殺念慮もあるなかで、もうこれ以上はどう治療してよいかわからなかったのだと思います。

電気治療とは…
精神科電気けいれん療法といい、 電気で頭部を刺激することにより、脳のけいれんを誘発し、精神疾患によって障害を受けた脳の機能を回復させようとする治療法です。

この数か月はその日の出来事に右往左往しながら、そして一喜一憂しながら過ごしていました。薬で治る気がしていませんでしたし、逆に毎日15錠も飲んでいたら、身体が壊れてしまうのではという恐怖もありました。

病気についても薬についても、詳しく調べていなかったこと自体、自分は病気だと認めたくなかったのだと思います。現実から目を背けていたのです。

「もう電気治療しかありません」

そう診断され、ここでの治療は終了したことを認識せざるを得ませんでした。

通院で治したい

「もう電気治療しか…」と緊張しながら紹介された病院へいきました。担当医は優しくゆっくり娘に話かけます。紹介状の中に電気治療のことや、どの薬も効かなかったことなど書いてあったようです。

娘の希望は
1. 薬を減らしたい
2. 太らない薬にしてほしい
3. 通院で治したい
4. 電気治療はなるべくしたくない

その希望をすべて受け入れてくれたのです。


病名は「双極性障害Ⅱ型」
炭酸リチウムのみで様子をみることになりました。

電気治療はその後の経過で考えましょうとのことで、緊張が和らぎました。

今度こそは言われた通りに薬を飲み続けてみよう。

本気で向き合う!

「今回も娘さんは来れなかったのですね」
1月の初診から4ケ月程は、娘は昼夜逆転生活が続いており、
6月になり薬が効きだしたのか、昼間に動けるようになると、薬も飲んだり飲まなかったりになっていました。

秋になるとすごく好調になり、薬もほとんど飲んでなく、通院もしなくなりました。

薬を飲まないでこんなに元気なのだから「今回は本当に治ったのかもしれない」と私も思ってしまったのです。


何度同じことを繰り返してきたのか、
生涯薬と付き合う可能性や、
元気な時とうつ状態を繰り返すことや、
治りにくい病気だということ、
そして薬を飲み続けると決めたことも、
私も娘も意識の遠くに追いやっていました。

そして1月…どうにか動けて
2月…まったく家から出られません。

「このままでいいわけがない!」

ここからがやっと、母と娘の「本気」でした。

夏秋はすごく動けて、冬春はうつ状態
「一年を通したら平均」と楽観視できないことに、やっと気づきました。

継続していること
・薬を飲み続ける(1年間飲み続けて何が変わったかをみてみよう)
・病気について知る
・薬について知る
・毎月質問することを考えて受診する
・体調がいい時こそ油断しない
・夜更かし、徹夜はしない
・職場へ病気のことを伝えて無理な勤務をしない
・3日以上の連続勤務、連続休にならないように調整する
・散歩、ウオーキング、気分が乗らない日でも一歩だけでも外に出る