たあべのひとり言

うつ病の娘との10年間 悩み解決ブログ

双極性障害Ⅱ型~妊娠・出産のリスク

妊娠への不安

双極性障害の治療薬を服用中で、妊娠を考えたとき、心配な事がたくさんあります。

・妊娠出産は難しいのか
薬はやめなくてはならないのか 
やめたら再発しそうで怖い     
赤ちゃんに遺伝しないのか
赤ちゃんの奇形の確率はどのくらいなのか

双極性障害の治療薬を服用中で、妊娠を考えるのなら、薬について知っておく必要があると感じ調べてみました。

双極性障害Ⅱ型は、軽躁とうつの波が比較的短いまま繰り返され、気分安定薬が効きにくいと言われていますので、双極性障害を悪化させずに妊娠・出産を無事乗り越えることができるよう、自分の病状をよく把握し、自分に合った再発時の対策を考えてからの妊娠が重要となるようです。

奇形が生じるリスクのある薬剤

気分安定薬抗精神病薬抗うつ薬睡眠導入剤は、母体の安定した病状を維持できるメリットがありますが、胎児や妊娠の経過に悪影響を与えるリスクがあるようです。

・奇形が生じるリスク(催奇性) ・流産、早産のリスク
・出生直後の仮死のリスク    ・離脱症状が起きるリスク 

双極性障害の治療や寛解状態の維持に用いる気分安定薬について調べてみました。
再発予防のための治療薬の中には炭酸リチウムやバルプロ酸など、妊娠中はなるべく使用しないとなっている薬もあります。また、多くの薬は服用中は授乳を避けるとされています。

バルプロ酸ナトリウム:奇形が出じるリスクが高い。形態学的先天異常、認知機能障害、発達障害、知的機能に影響するリスクがある。
カルバマゼピン:奇形が出じるリスクが高い。形態学的先天異常
ラモトリギンラミクタール):奇形が出じるリスクは低い。
リチウムリーマス、炭酸リチウム):先天性心疾患、心臓の奇形のリスクがある。胎児が器官を形成する妊娠3〜8週は念のため中止する。

無投薬の場合でも一定の奇形が発生するリスクはある。

ラモトリギンラミクタール)は催奇性が低いと考えられていますが、すべての女性に有効というわけではないようです。
炭酸リチウムは、気分安定薬の中でも多く使用されており、有効性も高いとのことですが、妊娠している女性は使用しないとされています。炭酸リチウム服用によって出生児に先天異常が発生する割合が4.3%だそうです。
服用中で妊娠が発覚した場合、どう対応すればよいでしょうか。

妊娠中できるだけ薬を少なくすれば、催奇性のある薬でもリスクが低下することもあるそうです。ですので、精神科と産科の担当医師から情報を多くいただいて、薬の種類や量についてよく話し合うことが重要と感じています。

妊娠を考えるなら「まとめ」

・妊娠を考えるのであれば

①奇形が生じるリスク等について詳しく説明を聞き、薬について理解する。

②妊娠前に、出来るだけ薬を少なくすることを進めてもらい、リスクの少ない薬も飲めるように練習しておく。

③妊娠時期など、計画的な妊娠について医者と相談して進める。

双極性障害の病状が安定している時に妊娠するようにする。

⑤妊娠中、産後、授乳中とも、病状の安定を考えながら、薬の服用について細かく担当医師と相談しながら進めていく。

また、「葉酸」には奇形などの先天性障害や流産のリスクを低減し、妊婦の貧血症状を軽くするなど、さまざまな効果があることを知りました。